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  • 台湾人を嫁にもつ台湾に生きる日本人。日台混血二重国籍の息子と3人家族です。

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台湾の道路は「誰」の所有?
トリビア:台湾の一般道路の中には私有地がある。

一般的に国道(省道)など道路は国または地方自治体が土地の所有権を持っていると考えられますよね?つまり道路を建設する時点で個人が所有する土地に関しては、国または地方自治体が地主から購入(もしくは収用)して所有権を移転した上で道路を建設するという。まさに「公道」というべき存在と考えていました。 ↓ここをポチッとしてプリーズ♪
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少なくとも台湾では必ずしも全ての道路用地が公有地とは限りません。一部には地主から国(交通部公路局=日本の国土交通省にあたる)が借地して私有地の上に道路を建設し、道路を建設しているのでした。

この話を知ったのは仕事の関係で、且つ私のビジネスにも影響する話でもありました。

台湾の電気は政府系の台湾電力公司(TPC)が全て供給しています。ご存知のとおり発電所で発電した電気は高圧送電線を使って送電し、変電所で電圧を変換して家庭や事業所に配電しているわけです。その中で私が関わっているのは「高圧地中送電」分野です。

一般的に高圧送電には下記2種類の方法があります(海底送電ケーブルはここでは除外ね)。
1.OVER HEAD SYSTEM/架空送電線:地上に鉄塔を建てて鉄塔の上に電線を引く方式。山の上とか田んぼの中に立っていますね。
2.UNDER GROUND SYSTEM/地中送電線:樹脂で被覆したケーブルを地中に埋設する方式。道路に電力会社のマンホールがあります。

またここ台湾の超高圧送電圧は、上から345,000ボルト/161,000ボルト/69,000ボルトの3種です。この中で現在の主流は161,000ボルト(通称161KV)

架空送電線の場合、地上に鉄塔を建てて電線を張っていることで、非常にわかりやすく「反対派住民」の格好のターゲットとなります。まあ自分の家の隣に高圧鉄塔があるというのは理論的にはともかく、あまり気持ちのいいものではないですよね。理論的にはというのは、架空高圧送電線には送電線だけではなくGROUND WIREと言う一種の保護ワイヤで地上への電界の影響(電磁波といわれる)を遮断しているので仮に送電線の真下にいても人体には影響は無いんですけど。。。

で架空線の話に戻りますが、台湾では以前「南電北送」という言葉がありました。意味は「南で発電した(余った)電気を(不足している)北部に送る」。つまり台湾北部では電力は不足しており南部の電気で北部の電力需要を賄っていました。しかしそのための送電システムは1系統しかありませんでした。それは中央山間部の架空送電線だけだったのです。送電系統が1系統しかないというシステム脆弱性は忘れもしない1999年9月21日に牙をむきました。

台湾大地震です

台湾中央南投縣を震源とする大地震は市街地だけではなく、送電システムにも多大な被害を与えました。そうです架空送電鉄塔が崩壊し、そのため北部では数ヶ月にわたり部分停電しました。台湾政府は民生(一般家庭やオフィス)に優先的に供電したのですがそれでも1日のうち半分は停電しておりました。また工場等の事業所は深刻な打撃を受けたのです。

この大地震の教訓を踏まえ、台湾政府および台湾電力公司は数兆円にわたる大規模な迂回送電システムの構築を決断しました。これが第六次輸変電5カ年計画でした。この計画は台湾を縦断する地下高圧送電網及び272箇所の変電所がメインになっております。つまり大規模災害(もしくは「隣国」の軍事攻撃??)に耐えうるインフラ構築ですね。

ここでやっと地下送電の話になります。上で簡単に説明したとおり、台湾南部から北部まで延々と地下に高圧ケーブルを埋設していくことになるのですが、一般的には高圧地中線は幹線道路の地下に埋設します。道路下は建築物(水道/電話/ガスのみ)もなく、また埋設工事もしやすいため採用されるわけです。また地中送電線は高圧鉄塔を建てる架空送電線に比べて住民に分りにくいwというメリットもあると思います(あくまでも私見)。

しかし!!台湾の場合ここで思わぬ落とし穴があったのですね。
「路権(道路使用権)」とそれに付随した「抗戦(反対運動)」です。


もし道路が全て公有地であれば政府の関連部署への手続きのみで済む問題なのですが、台湾の場合道路の中に私有地が存在しています。で地主による反対運動が多々あるわけです。
「うちの土地を勝手に掘るな」「電磁波云々」「うちの土地を掘って電線を埋めるなら補償金を払え!←これが本音w」
これで台湾電力も頭を抱えてしまった訳なのでした(予算と期限は決まってるもんな~)。

結局第六次輸変電5ヵ年計画は本来今年完了する予定だったのですが、超高圧変電所の建設反対運動や用地買収の行き詰まりから2009年までかかることになったわけです。まあビジネスの観点から言えば、バブル的な打ち上げ花火ビジネスよりは、更に数年は食いつなげる期間延長の方がいいんですけどね。
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テーマ:台湾 - ジャンル:海外情報

コラム | 00:00:00 | Trackback(0) | Comments(2)
コメント
うーーん 今日は勉強しましたぞ
「高圧地中送電」でしたか...
そう言えばこの間、写真も見せてもらいましたよね。
2009年まで 良いですね~^^)
2005-01-29 土 00:41:44 | URL | 愛相隨 [編集]
ぜんぜん日常生活に関係ない話ですので、勉強になるかどうかは?ですが、たまにはまじめな話もいいかなあ。。。と
まあ今回のお話のテーマは台湾の道路の土地所有権ですので、高圧送電関係はおまけみたいなもんです。
2005-01-31 月 02:21:27 | URL | tw_dot_com [編集]
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